今回は昨年の10月に参拝した備後國一宮の吉備津神社を訪問したことについて書いていこうと思います。
目次
【概要】
社名:吉備津神社
参拝日:2019年10月6日
吉備津神社本殿
主祭神は備前國一宮の吉備津彦神社、備中國一宮の吉備津神社と同様に大吉備津彦命です。御利益は、国家安寧、五穀豊穣、交通安全等があるそうです。境内に多数の摂末社があることも特徴です。この神社にまつわる面白い話があります。10月は全国の神々が出雲大社に集まるということは有名ですが、ある時の10月に吉備津彦命だけ欠席したため、出雲大社の大国主命は2人の使者を差し向けたところ、使者たちは備後國でもてなしを受けて、出雲へ帰ることなく吉備津彦命の護衛となり当地に留まった。それがこの神社に2つある随神門の由来と伝えられているそうです。
【旅記録】
前記事で備中國一宮の吉備津神社・岡山城・後楽園訪問について紹介しました。その後、広島県福山市に移動したところで終わりました。
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朝の7時半前にホテルをチェックアウトして福山駅へ。
朝の福山駅
福山駅から福塩線に乗車し、新市駅に向かいます。ちなみにホームからは福山城が真ん前に見えます。福塩線の車中はこの路線を通学で使っている高校生が殆どで、それ以外の一般の利用客は少なかったです。40分ぐらい電車に揺られると新市町に着きます。
新市駅前の様子
駅前は長閑でした。降りる人も数人でしたね。
備後一宮の吉備津神社は駅近くにはなく、神社近くへ行くバスもあるみたいですが本数が少ないので歩いて向かいます。
御池
20分ほど歩くと道沿いに大きな池が見えてきます。
その池(御池と呼ぶみたい)に隣接する形で吉備津神社の摂末社の厳島神社がありました。
御池沿いの吉備津神社の看板
この辺りで吉備津神社は「いっきゅうさん」と呼ばれ親しまれているようです。
吉備津神社の案内板
吉備津神社の鳥居遠景
大鳥居
看板などの表示があったので吉備津神社があることは分かりましたが、看板が無ければ確実に通り過ぎていました。それだけ街中に溶け込んでいます。
下随神門
大鳥居を抜けてすぐ下随神門があります。福山市の指定文化財で、18世紀中頃に建てられたと考えられているそうです。
階段と上随神門
下随神門を通ると階段があります。段数はさほど多くないので疲れずに上れました。
上随神門と神楽殿
階段を上るともう一つの随神門があります。その先には神楽殿が見えます。
神楽殿
この神楽殿は1648年に福山藩主水野勝成により建て替えられたそうで、屋根以外は建て替え当時のままで非常に価値のある歴史的建造物だそうです。そのためか広島県指定重要文化財になっています。
ちなみに奥に見えるブルーシートは拝殿で改修中?か何かで見ることはかないませんでした。さらに上に行きます。
本殿
拝殿を回り込むと本殿が見えて来ます。本殿は国の重要文化財で、こちらも1648年に水野勝成によって建てられました。唯一私が理解している形式の入母屋造をしていました。調べてみると江戸時代の建築なのに室町様式を織り込んでいるという点が特徴的とのことです。
馬の像
本殿横には馬の像が置かれていました。由緒についてはいまいちわかりませんでした。
本殿にて参拝した後にいただいた御朱印です。
以上が吉備津神社参拝記録になります。
参拝が終わり、最寄りの新市駅へ徒歩で帰り、福山駅に戻ります。次の目的地は山口県だったので、新幹線に乗り、新山口駅へ向かいました。
【総括】
吉備津神社は様々な文化財がある歴史的な神社でした。昔ながらの建築に詳しい人はおそらく垂涎ものだと思います。詳しくない私からしても全国でも珍しく随神門が2つある由来などの面白い逸話に触れることができて勉強になりました。広島県の一般的な観光地からは離れていますが、歴史に興味がある方には訪れていただきたいと思います。
以上が”【全国一宮巡り】備後國編”でした。この続編の周防・長門國編は別記事にします。
拙い上に長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。