明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。前回記事からだいぶ間が空いてしまいましたが、今回は鉄道沿線歩き旅の第4弾”総武線編”お届けしたいと思います。
目次
【概要】
実施日:2019年12月21-22日
歩行経路:
歩行距離・時間、消費カロリー:
JR東日本が構築している首都圏鉄道網の中の1路線。主に千葉県民の交通の足としての役割があります。路線距離(東京駅-千葉駅区間)は39.2km。1894年(市川駅-佐倉駅区間)に開業。その後、現在の総武線快速のような運航形態となったのは東京駅-錦糸町駅区間が繋がり、そして津田沼駅までの複々線化した1972年だったとのことです。総武線・本線は千葉県民の足になるという役割の他に、日本の玄関であった成田空港と東京を接続する役割があり、首都圏の中でも重要な路線である。
【レビュー】
距離 :☆☆☆☆☆☆
起伏 :☆☆☆☆☆☆
快適性:☆☆☆☆☆☆☆☆
利便性:☆☆☆☆☆☆☆
充実度:☆☆☆☆☆☆☆
難易度:☆☆☆☆☆☆
10段階評価です。
*あくまで個人の意見です。
レビューの評価基準
距離:歩行距離は55km、他にも長距離路線があるのでそれなりの評価の☆6に。
起伏:城東エリア(23区東部)は川がいくつか流れており、それを超えるため橋を渡る機会が多くそこでアップダウンがあります。また、千葉県に入り、船橋を超えると起伏が多くなってくるため、そこでもじわじわと体力を削られます。意外と油断ならないので☆6に。
快適性:路面は舗装され、一部を除けば歩道は基本的にあります。混雑していて歩きづらいという点もないため、☆8と評価します。
利便性:駅前であれば、補給について困ることは少ないと思われます。但し、道中ではコンビニすら見当たらない区間があり、実際歩いていて困ることもありました。なので☆7にしておきます。
充実度:東京都内はビジネス街・ショッピング街・歓楽街などの街並みでしたが、千葉方面に行くにつれ、住宅街が増える印象。但し、千葉エリアの沿線はそこそこの都市が点在しているので、単調な沿線歩きにはならず、ある程度メリハリをもって歩けると思います。荒川など川幅の広い川を超えると地味に達成感を味わえたので☆7に。
難易度:起伏がそこそこある上に、1日で歩ききるのはなかなか大変なので、☆7かなと思いましたが、まだまだ上には上がいると思いますので☆6にしておきます。
【詳細】
今までの鉄道沿線歩き旅(第1弾、第2弾)で、首都圏1都3県の中でもそれぞれの都県庁所在地の新宿、横浜市、さいたま市は訪れてきましたので、ここで残りの千葉市を訪れないのは失礼だと思い、今回は千葉方面に向かうことに決めました。東京から千葉市へは主に3路線(総武線・京葉線・京成線)が走っていますが、JRの路線に馴染みがあることから京成線を除外し、総武線のほうが今回の目的地千葉市の中心部を通ることから総武線の沿線を歩くことにしました。
東京駅
丸の内地下北口
東京駅八重洲口・グランルーフ
スタートは東京駅としました。総武線に乗り場は丸の内の地下改札が最寄ですが、第1弾山手線1周編は丸の内からスタートしたので、今回は気分新たに八重洲からスタートします。
東京駅改札外の地下通路を通り、八重洲へ向かいましたが人が多いこと多いこと。改札の内も外も大混雑です。近年は外国の観光客の方がずいぶんと増えましたね。八重洲北口を出て外堀通りを北に向かいます。少し歩くと…
日本銀行 本館
日本の金融政策を指揮する日銀がありました。所在地を知らず勝手に霞ヶ関の方かなと思ってたので、ここでお目にかかれるとはと驚きました。本店は国の重要文化財にも指定されており、歴史の重みを感じる重厚な造りだと思いました。予約をすれば中の見学も出来るようです。日銀を横目に見つつさらに進むと新常盤橋の交差点に当たるので右折します。
右折すると千代田区と台東区を結ぶ江戸通りに入ります。しばらくはこの通り沿いを歩いて行きます。
新日本橋駅 2
駅周辺の室町の景色
少し歩くと新日本橋駅に着きます。ここは主に三井グループ系列の企業が集まるビジネス街と上品な感じのショッピング街が広がってます。この路線を歩く前に日本橋三越を訪れましたが、1Fにはずいぶん立派な像が展示されてました。美術的な価値もあるのでしょう。今回は日本橋をぶらりせず馬喰町駅方面に歩いて行きます。
江戸通り沿いを歩いているとスカイツリーが遠くに見えます。ここら辺は人通りもさほど多くなく道幅は広いので快適でした。
馬喰町駅前の交差点
江戸通り沿いを歩いていると馬喰町駅に着きます。難読ですよね。地名の由来は、江戸時代のこの地には馬場が設けられており、当時馬の売買の仲介業者のことを博労(ばくろう)と呼んでいたため、この地は博労町と言われていたとのこと。これがいつしか馬喰町に転じたらしいです。ここは問屋街として有名らしいです。
馬喰町の街並み
街を歩いているとエトワールという看板をよく見ます。何かと思ったら卸専門の店舗のようです。そんな馬喰町をさらに歩いていると…
浅草橋交差点1
浅草橋の交差点にぶつかります。ここを右折します。
浅草橋交差点2(直進すると両国橋)
一度右折した後は直進します。
両国橋からの景色
直進すると両国橋に到達します。隅田川を越えるために架けられている橋です。川沿いには様々な建物が立っており、晴れてれば良い景色が見れるかと思います。川を越えると墨田区に入ります。
両国回向院
隅田川を渡り少し歩くと道中に立派な門が見えて来ます。これは宗派に限らず供養し、動物をも供養する回向院というお寺の門のようです。江戸時代には境内で勧進相撲が行われいたようで、それが現在の大相撲の起源となったとのこと。先が長かったので中には立ち寄りませんでした。回向院の交差点を左折し、総武線の線路に向かって歩いてきます。
両国駅へ向かう道中にある力士像
さすが相撲の街、力士像が道路沿いに複数体ありました。
駅前の相撲の銅像
やがて両国駅に辿り着きます。特徴的な外観をした駅舎です。駅ナカには相撲の街両国らしく土俵がある飲食施設「江戸NOREN」があるようです。今回は訪れませんでしたが、もんじゃやちゃんこを食べれるお店があるみたいなのでいつか来てみたいです。改札の外には力士が取り組みあっている像があって両国らしさを感じます。駅からすぐの場所に両国国技館はあります。訪れたときは国技館の外に人がたくさんいて何かしらの物販をしているようでした。国技館の中に入ったこともないので、今度相撲見て、江戸NORENでちゃんこを食べる機会を設けたいと思います。
東京駅〜両国駅の歩行経路(緑丸〜4と5の中間まで)
東京駅から両国駅はビジネス街・ショッピング街の様相でした。道は基本的に平坦で歩きやすく散歩に適していると思います。このエリアは日本銀行・日本橋・両国国技館などの名所があり、観光で訪れる人も多いだろうと思います。私も、日銀と国技館は中に入ったことないので、見学をしてみたいと思っています。一方で、道中は人とあまりすれ違いませんでした。土曜日の午前中だったからで、平日はもっと混んでいるのでしょうか。ここは距離も短かったので、体力は全然消費しませんでした。どうでもいいことですが、携帯の電池の調子が悪く、東京駅出たあたりで電池残量70%でしたが、両国駅つくあたりで30%ぐらいになっていました。残量が30%ぐらい残っているのに両国の力士像とっているあたりで、いきなり電源が落ちたのは困りました。そろそろ携帯の替え時のようです。常に携帯充電池で充電しながら歩いていました。
両国国技館をちょろっと外から見た後、先に進みました。両国駅には国技館以外にもう一つ名所があります。
もう一つの名所とは江戸東京博物館です。江戸時代や戦前等の歴史・文化について展示をしている博物館です。私も2回ほど訪れたことがあります。歴史的な展示をしている博物館にしては外観が異形で総武線を乗っているときも目に付く建物です。今回は博物館の中には入らず、朝ご飯を食べるために外のベンチに座ってましたが、薄着で来てしまったせいか、ひどい寒さに震えていました。こういう冬場に長距離歩く時の服装って悩みます。厚着をしすぎると汗をかきますし…これから自分に見合うスタイルを見つけていきたいと思います。
ご飯を食べ終えて、出発するとすぐ左手に銅像が見えました。なぜか亀の上に乗って鷹狩りをしている徳川家康像です。 調べてみるとこの亀は贔屓と呼ばれる中国の霊獣とのこと。そして意外にも徳川家康の銅像は都内にはここしかないらしいです。静岡で数体の徳川家康像を見てきたので、当然都内にもたくさんあると思っていたのですが、驚きでした。家康像に別れを告げて先に進みます。
北斎通りの街並み1
北斎通りの街並み2
北斎通りの街並み3
江戸東京博物館を抜けると北斎通りに入ります。この通りはもともと別の名前がついていたそうですが、この地域で名画家 葛飾北斎が生まれたことに因んで北斎通りと呼ばれるようになったようです。道中の街路灯には北斎の絵が貼られていたようですが、まったく気が付かずに歩いてしまっていました。ここを訪れる方がいらしたら、ぜひ目を配ってみてください。
北斎通りの途中に公園があって、そこからスカイツリーを拝むことができます。この日は天気が良くなく、スカイツリーの頂点も雲の中に隠れてしまっていました。江戸通りで見たスカイツリーに比べ、だいぶ近くに来ました。さらに北斎通りを進むと…
錦糸町駅のロータリー
錦糸町駅近辺
錦糸町駅に辿り着きます。墨田区随一の繁華街と呼ばれるだけあって、駅前には多くの商業施設があり、様々な店が立ち並んだ町となっています。総武線の快速列車・各駅停車の双方が停車する駅な上に、ここから東京側では分岐する(快速の次の停車駅は馬喰町駅でそこから横須賀線方面に進む、各駅の次の停車駅は両国で中央線方面に進む)ので、総武線として全区間で見ても重要な駅です。加えて半蔵門線との乗り換えも可能なため、利用客が非常に多いです。通勤時、総武線を千葉方面から乗ると錦糸町駅付近では大変な混雑を味わいます。錦糸町駅近くのビルで少し休憩した後、隣の亀戸駅に向かい歩きます。
途中、錦糸公園があり、その奥に墨田区総合体育館があります。友人と一度利用したことがありますが大変きれいな体育館でした。錦糸公園を横目に見ながら北斎通りを歩いていると…
錦糸橋からの眺め(北側)
錦糸橋からの眺め(南側)
横十間川を渡す錦糸橋に着きます。川幅は狭いため規模の小さい橋でした。橋を渡り、道なりに進みます。
亀戸駅
亀戸駅前の玄武像
亀戸駅前
道なりに歩いていると亀戸駅に着きます。駅前の亀戸公園には噴水の水を浴びている玄武像がありました。全然関係ありませんが、ベイブレードをやっていたので、玄武というとドラシェルのイメージが強いです。少し移動すると大きなバスロータリーがありました。想像以上に大きな街で、商業ビルがたくさんありました。駅前は今までの道中では東京駅、錦糸町駅に次ぐ混雑具合でした。ここでは休まずに進みました。
明治通りの街並み
駅前には明治通りが通っており、通り沿いを北へ移動しました。往来する人数の割に歩道は狭いため、ゴミゴミとして少し歩きづらかったです。以前歩いた表参道に比べればマシですが…
亀戸4丁目交差点(明治通りと蔵前橋通りの交差点)
明治通りを歩いているとやがて、別の大きな通りと交差します。この旅で長いことお世話になる蔵前橋通りです。交差点で右折し、蔵前橋通りを東に進んでいきます。この交差点には亀戸梅屋敷という面白い外観をした観光案内や物産店などが入った商業施設があります。
車の交通量は多いですが、歩道を行きかう人は少ないです。
旧中川を渡る江東新橋からの眺め
このあたりから橋が多くなり、アップダウンが増えてきます。
平井駅前
平井駅に着きます。駅前は人はそれなりにいましたが、亀戸駅ほどの混雑はありません。どこか静けさがあります。平井駅は今まで下りたことがないため、街の紹介ができませんが、調べてみると平井聖天と呼ばれる信仰を集めている寺院があるとのことです。詳しい方がいらしたら見どころを教えてください。平井駅でも休まず、新小岩駅に向かいます。
荒川・中川を渡る平井大橋からの眺め1
平井大橋からの眺め2
平井大橋は非常に長い橋でした。平井大橋では意外と多くの人とすれ違いましたので、近隣住人もよく利用する橋なのだと思いました。
新小岩駅前
平井大橋を渡って少し歩くと新小岩駅に着きます。少し休憩したかったのですが駅前にベンチはなさそうでした。商業ビルも立ち並んでますが、自分の経験上ベンチがなさそうなビルだと外観から判断し、入りませんでした。駅前から少し歩くと雑居ビルでゴミゴミしている印象です。再び蔵前橋通りに出て小岩駅方面に歩きます。
蔵前橋通りは相変わらずの景色です。平坦な道が続くと楽なんですが、メリハリがなくだれてきてしまいます。新小岩駅で休憩もしなかったのでつらい時間帯でした。
上一色橋からの眺め
蔵前橋通りを歩いていると新中川にぶつかるため、上一色橋で渡ります。橋を渡るときの上り下りで着実に体力を削られます。
橋を渡り終えて平地エリアになると再び道中は代わり映えしない景色が続きます。
小岩駅前の商店街
やがて小岩駅に辿り着きます。平井駅、新小岩駅と同様にゴミゴミとしたビルが混在した街並みです。北口側は道が狭いうえに、それなりの人がいるので、少し歩きづらいと思いました。駅前のイトーヨーカドーで少し休憩をさせてもらってから総武線最後の都内駅小岩駅を出発しました。
おなじみの蔵前橋通りを歩いてきます。この辺りを歩いている頃は東京の広さに敬服していました。なかなか千葉県に入れません。しかし、歩いていると都内最後の橋が見えてきます。
市川橋から国府台方面を見た景色 (奥に見える緑地が国府台エリア)
市川橋から進行方向を見た景色
東京都と千葉県の境にある市川橋に着きます。市川橋は京成線の橋と総武線の橋に挟まれています。ここで長かった蔵前橋通りとはお別れです。市川橋から京成線の橋の方を見ると国府台が見えてきます。国府台は戦国時代に下総と上総の覇権を巡って後北条氏と里見氏の合戦が起きた場所です。国府台を見つつ、江戸川を渡ると千葉県内に入ります。
市川広小路交差点
千葉街道の街並み
千葉県内では総武線と平行している千葉街道を進みます。千葉街道も蔵前橋通りと同じような街並みが広がってます。
市川駅前
千葉街道を歩くと千葉県内最初の市川駅に着きます。駅前にはマンションや商業ビルが建っており、なかなかの栄え具合です。小岩駅や新小岩駅と比べて混みいった感じもありませんでした。
このエリアは正直言えば全行程の中で1番辛かったです。平地ではあったけれども蔵前橋通りは距離が長い上に景色が変わらない飽きとの戦い、かと思えば橋(陸橋含む)が多く地味に体力を使う区間でした。駅前はなんとなくごちゃごちゃした感じの駅が多く、オシャレさとはかけ離れた感じがありますが、私はこういった駅の方が落ち着く感じがします。ここから本格的に千葉県に突入していきます。
本八幡駅への道中1
本八幡駅への道中2
道中の感想は特にありません笑 とにかく寒かったです。市川駅を出たあたりは道が広がったのですが、本八幡駅に近づくと狭くなってきます。
本八幡駅近辺
本八幡駅前
しばらく歩くと高層マンションや雑居ビルが増え、人も多くなり賑わいが出てきます。本八幡駅に到着しました。この駅は総武線、京成線、都営新宿線への乗り換えができる交通の要衝で、快速は止まらないものの、快速が停車する市川駅に並ぶ乗降客数の駅です。昔何回か訪れたことがありますが、そのときJR本八幡駅と京成八幡駅までの間は細々とした建物が乱立していましたが、今は再開発が進んでいて小綺麗な街になろうとしていました。少し寂しい気持ちがあります。ここで空腹を満たすため、以前訪れたことがあるなりたけというラーメン屋に入ります。
こってりラーメンなりたけ
味玉醤油ラーメン(ギタギタ)
「こってり」を売りにしたラーメン屋で、特徴としてスープに入れる背脂の量を調整できます。私は胃もたれ覚悟で最も多い「ギタギタ」で注文しました(裏メニューで超ギタなるものもあるとの噂を聞いたことがあります)。背脂だらけでゲテモノ感があるように見えて、スープの味がしっかりとしているので、背脂の主張は強くなく食べやすい。美味しいラーメンです。たまにここのラーメンを凄く食べたくなる時があるんですよね。近くを訪れる機会があったら是非お立ち寄りください。
ラーメン屋で出た後、次の下総中山駅方面に向かいました。道中、大きなショッピングモールがあります。ニッケコルトンプラザです。ラーメン屋で少し休憩しましたが、まだ足りなかったので、ここでしばらく休憩しました。クリスマス前の休日だったためか家族連れが沢山いました。
モール内のベンチでぼーっとして体力を回復し、再び出発しました。
真間川の景色
コルトンプラザを出たらかなり暗くなっていました。真間川に架かる橋から写真を撮り、先に進みます。この辺りは住宅が多いですが、駅に近づくにつれ、細々とした商店、飯屋が増えていきます。
線路沿いを歩いて行くと、下総中山駅に着きます。駅前には高いビルが一棟ありスーパーや住宅が中にあるようです。ここ下総中山駅は日蓮宗大本山の法華経寺の門前町として知られています。法華経寺については修行が大変厳しいことが聞いたことがあります。短い睡眠時間、真冬の中での水行、梅干しの白粥のみの食事を朝夕2食、これが100日間にも及ぶそうです。気になる方は調べて見てください。一方で法華経寺は桜も綺麗でしてシーズン中参道は華やかになります。オススメです。これだけ紹介しましたが、だいぶ暗くなっていたので、法華経寺には寄らず西船橋駅に向かいます。
西船橋駅への道中
千葉街道沿いを歩いていきます。車の往来が多いということ以外はあまり印象にない区間でした。街道沿いは暗いこともあって歩行者はほとんどいませんでした。
西船橋駅周辺
西船橋駅前
街道沿いを歩いているとやがて人が増えてきて西船橋駅が見えてきます。駅前のツリーはライトアップされてました。この駅は総武線、東西線、東葉高速線、武蔵野線(京葉線)が乗り入れる千葉県内の最重要ターミナル駅です。JR以外も含める合計なら乗降客数ランキングは千葉県一ですし、総武線だけで見ても快速が停車しないのに、船橋に次ぐ2番目ということで大変利用客の多い駅です。ただ、駅前を見るとショッピング用のおしゃれなビルはなく、飲み屋が多くある印象。あとはこの近辺にある職場、工場に向かうための企業が持つ送迎バスが多く、通勤客の乗り換えでも使われるので労働者の街と言えます。もちろん駅を少し離れると一般住宅もありますが。ここでは休憩出来るようなスペースがないので先に進みました。
道中の陸橋から船橋駅方面の眺め
駅を離れると人通りはほとんど無くなります。しかし民家の明かりが漏れたり、ライトを点けた車が走っているので、不安になるような真っ暗な道というわけでは無かったです。道中には線路を跨ぐため、陸橋があったのですが、そのから見た眺めは、それなりに良い夜景でした。陸橋を超えてしばらく歩きます。
湊町二丁目交差点
歩いていると大きな交差点に着きます。まっすぐ進めば千葉街道ですが、沿線歩きですので、左折し船橋駅に向かいます。
船橋駅への道中
船橋駅への一本道を歩いていると、流石に千葉県内トップクラスの駅(JRのみで見ると総武線船橋駅が乗降客数1位)、船橋駅周辺ということもあって人も車も多いです。
船橋駅前
船橋駅に辿り着きます。駅前は人が多く、道が狭いことも相まって混雑しています。昔来たことがありますが、昔と相変わらず東武デパートは活気がありましたが、知らぬ間に新しい駅ビルもできていました。一方で西武デパートはいつの間にか無くなっており、なんとも言い難い物悲しさを感じ、少し感傷に浸りました。船橋駅の紹介としては西船橋駅と並ぶ千葉県内の重要駅で総武線(快速・各駅停車)、東武野田線、京成線へ乗り継げるため、利用客が大変多い駅です。昔から商都船橋を支えてきた駅で、個人的に千葉駅周辺より賑わいがあるのではと思っています。
ここで沿線歩きを中断し、次の日を迎えても良かったのですが、もう少し頑張って次の日の歩く分を減らすことにしました。
東船橋駅へ向かう道中1
クリスマス直前だったので、通りにある木々には電飾が施されていました。
船橋大神宮の鳥居
肝試しができそうなくらい暗かったです。
東船橋駅へ向かう道中2(線路沿い)
人も車もほとんど無く、かなり暗い道でした。奥に見える歩道橋を渡り東船橋駅を目指します。
東船橋駅前
線路を沿いを歩いていると東船橋駅に着きます。あれだけ栄えていた船橋駅の隣駅なのにこじんまりとした駅で周囲には住宅が多かったです。ここで携帯の充電が切れたので、回復がてら休憩してました。しばらく休憩し、次の津田沼駅へ向かいました。
津田沼駅への道中1
人通りも少なく狭く暗い道でした。ここで赤信号を平気で無視し前行く車を煽る車を見ました。危険な運転をする輩は捕まって欲しいと願うばかりです。
津田沼駅への道中2
総武線の線路をくぐって駅に向かいます。だいぶ疲れてきていました。
津田沼駅北口
津田沼駅北口前
”ようこそ!津田沼へ”
津田沼駅南口前
津田沼駅南口
やがて津田沼駅に着きます。津田沼駅前は船橋駅前に並ぶくらい賑わいがあります。千葉県内のJRの駅の中で5位と多くの人が利用します。少し歩きますが新京成線と乗り換えが可能です。パルコやイオン、ユザワヤやモリシアなどショッピングできそうなところが多数ある駅です。駅前の一等地には千葉工業大学のキャンパスがあります。高層の建物が複数建っており、綺麗そうなキャンパスです。また、この駅にもこってりラーメンの「なりたけ」があります。
疲労が蓄積していたのとキリが良さそうだったのでこの日は津田沼駅で中断し、翌日に残りの区間を歩くこととしました。
この区間は総武線千葉県内エリアです。この間に市川市、船橋市、習志野市と移動してきましたが、それぞれの市に栄えている駅があったおかげで歩き旅にメリハリが出ました。まあ、この点は京浜東北線の埼玉県エリア(代わり映えしない景色が続いた)とは異なりますね。この区間はあまり起伏もないので非常に歩きやすいと思いました。後悔としては法華経寺に立ち寄れなかったことですかねー。歩行経路にヒゲみたいな線のが立ってしまったのは、この日京葉線の新習志野駅に出来たスーパー銭湯に泊まった時の操作ミスによるもので実際には歩いていないです。
新習志野駅のスーパー銭湯でさっぱりし、快眠したおかげで疲労回復し次の日に臨めました。バスに乗り津田沼駅へ。2日目スタートです。
この日も曇っていて寒かったです。津田沼駅を出て線路沿いを歩きます。
線路越しの千葉工業大学
津田沼の街並み
千葉工大を線路越しに見ながらずんずん進みましたが、やがて異変に気がつきます。新京成線の線路にぶつかったのですが、どこにも線路を渡るための踏切、歩道橋、トンネルがありませんでした。どうしようもなく来た道を戻るしかありませんでした。
歩道橋からの眺め
千葉工業大学の構内の様子(歩道橋から)
来た道を少し戻って総武線を横切る歩道橋を渡りました。歩道橋からは千葉工大の構内を見れました。せっかくだし、中を見ようかと思ったのですが警備員の方が目を見張らせていたので寄らず先に進みました。
菊田神社
歩いていると、菊田神社が見えてきます。御朱印集めをしているので、寄りたかったのですが、まさか神社に行くと思ってなかったので、御朱印帳を持っていなかったので断念しました。
習志野市役所
菊田神社から少し歩くと習志野市役所が見えてきます。建物の綺麗さを見るに、最近建て替えられたものだなと思って、調べて見たら案の定平成29年に完成したみたいですね。
幕張本郷駅への道中1
津田沼駅を出発してから起伏が増えてきたイメージがあります。
住宅街を歩いていると畑が急に広がります。しかも畑の奥には幕張新都心が見えるなんともミスマッチな光景です。
幕張本郷駅への道中3(歩道橋)
農地を歩いて行くと総武線の線路を横切る歩道橋がありましたので渡ります。総武線、京成線、車庫用と多数の線路が並んでいました。歩道橋を渡ると線路沿いを歩けるようになります。歩いている最中、トイレに行きたくなりましたが、コンビニが見当たらず、冷や汗をかきながら駅前のコンビニまで我慢しました。この旅一番の危機でした。
やがて幕張本郷駅に着きます。幕張本郷駅は京成線との合同駅のようで乗り換えが楽そうです。駅には出口が二つあり、一方はバスターミナルもあり、ビルもありますが、津田沼駅の賑わいには勝ててません。もう一方の出口は線路を横切る歩道橋に出ますが、その歩道橋を渡りきっても閑散とした街並みの印象が強かったです。ここでは休まず幕張駅へ向かいます。
幕張駅への道中1
幕張駅への道中2
ここではずっと線路沿いを歩きました。ビルなどは無く住宅が建ち並んでいます。
幕張駅ホーム
幕張駅前
幕張駅に着きました。この駅周辺はロータリーも無く、高層ビルもないため、多くの方が抱いている一般的な幕張のイメージとは乖離していると思います。閑静な住宅街が広がっています。休まず先に進みます。
道中の景色
道行く人は殆どいませんでした。
花見川1
花見川2
新検見川駅へ向かう途中、花見川がありました。花見川って良い名前ですね。桜の名所でもあるんでしょうか。花見川沿いにはサイクリングロードがあるみたいです。川を渡った後、それなりに厳しい勾配の坂を上らされます。さらに歩くと…
新検見川駅ホーム端の様子
新検見川駅に着きます。雑居ビルや西友などがあり、幕張駅より賑わいがある印象ですが、高層の建物は無かったと思います。全体的に細々とした建物が多かったです。隣駅の稲毛駅へ向かいます。
稲毛駅への道中1
稲毛駅の方へ近づくに連れて高層住宅が増えてきます。
稲毛駅への道中2(小仲台坂通り)
稲毛駅には小仲台坂通りを歩きました。見晴らしの良い下り坂の道でしたが、奥には上り坂が見えていてゾッとしました。距離も長そうなので気合を入れて行きました。
稲毛駅への道中3(遠方の景色)
同じ千葉市内の一軒家が多かった幕張駅、新検見川駅近辺の住宅街とは違った雰囲気があります。
稲毛駅への道中4
小仲台坂通りを下りきったところに川が流れていました。この辺りを起点として上り坂になって行きます。この通りには意外と多くの人が歩いています。さらに歩くと…
稲毛駅に着きます。総武線快速停車駅だけあって、高層のマンションや雑居ビルが建っており、行き交う人も多く、幕張本郷駅〜この駅までの間だと一番賑わいがあります。一方で、この駅は他の路線への乗り換えは不便で、1番近い京成線でも10分弱歩く必要があります。
お腹が空いたので朝昼兼用として食事を取りました。
屋台拉麺一's
牛骨塩ラーメンとすじこん飯
稲毛駅の近くにある「屋台拉麺一's」を訪れました。このお店は塩ラーメンを推しているみたいなので、牛骨塩ラーメンを注文しました。同時に牛すじ肉とこんにゃくを入れコチュジャンで味付けした甘辛いすじこん飯も注文しました。ラーメンは非常にさっぱりしていて食べ易く箸が止まりません。そしてラーメンのスープをすじこん飯にかけて食べると非常にマッチして美味しかったです。塩ラーメン好きの方は少し遠いですが足を運んでみてはいかがでしょうか。
腹を満たした後は西千葉駅へ歩きます。
西千葉駅への道中1
西千葉駅への道中2
稲毛駅から西千葉駅は1度坂を下った後、上らなければいけないません。それなりの斜度で体力を削られます。
西千葉駅への道中3
坂を上った後、稲毛駅方面を振り返るとこの辺りが住宅密集地であることが分かります。
西千葉駅への道中4(文教通り)
さらに西千葉駅の方まで歩いて行くと、千葉県を代表する国立大学 千葉大学の敷地と接する道に出ます。文教通りと言って直線の道になっています。外から眺めたら千葉大は広い敷地を持っていて中にいくつもの建物が建っていて立派な大学です。日曜ですが人はたくさんいました。そんな千葉大を横目に見ながら進むと、
西千葉駅北口
西千葉駅前(南口側)
西千葉駅に着きます。駅前は高層の建物とかはありませんが、西友とかもあって暮らしには困らなさそう。服とかのショッピングスポットとかは少ないのかなと思いました。駅前は学生?資格試験受験者?がいて結構賑わってました。ここ西千葉駅は千葉大だけでなく、中学、高校、大学が多数ある文教地区と呼ばれているみたいです。
稲毛駅〜西千葉駅間は意外と起伏があって疲労がたまったので、駅前のベンチで休憩しました。その後この旅の最終目的地千葉駅に向かいました。
千葉駅への道中
道には驚くほど人がいません。
陸橋から東京方面を望む
陸橋から千葉方面 を望む
道中に総武線の上を横切る陸橋がありました。陸橋からは線路を眺めてましたが、これを辿っていくと、一方はスタート地点の東京駅に、他方はゴールの千葉駅やさらにその先の房総半島に繋がるというのを想像すると鉄道事業の壮大さを感じ、感慨深かったです。陸橋を渡ると千葉駅はすぐそこです。
千葉駅西口駅前
再開発が進んでいる千葉駅の西口エリアです。ゴールは東口と決めていたので、スルーします笑
千葉駅前の様子
千葉都市モノレールの駅や千葉そごうが見えました。さすがに県名を冠する駅だけあって人は多いです。
千葉駅
千葉駅東口
千葉駅前バスロータリー1
千葉駅前バスロータリー2
千葉駅中央改札
千葉駅に辿り着きます(既に着いていましたが)。千葉駅は銚子方面に行く総武線、東京湾沿いを進むと内房線、太平洋沿いを進むと外房線など千葉県内の各地へと繋がるターミナル駅です。最近、駅舎の改装工事を完了したようで非常に綺麗な駅になっていました。バスロータリーも大規模で文句なしの都会駅です。駅舎の改装など景気の良い話がある一方で、千葉三越やパルコが閉店するなど駅周辺は苦戦が続いているとのこと。駅前の賑わいという点で個人的には埼玉県の大宮駅に軍配が上がります。千葉駅も頑張って駅周辺を盛り上げて欲しいと思い、この旅を締めくくります。
津田沼駅〜千葉駅の歩行経路(38から赤点まで)
2日目に歩いたこのエリアはほとんど千葉市内でした。政令市なので賑わいのある駅ばかりかと思いきや、閑静な駅と半々ぐらいの割合でしたね。他には感じたことは千葉市内になってから起伏が多くなったので体力が思った以上に削られました。でも歩いていて「ずっと平坦な道が続く」とか「街並みが変わらない」とかは無いので楽しむことが出来ました。後は取るルート次第ですが、私が歩いたルートはコンビニが少なく補給とかトイレに行く場合に少し困りましたね。
以上、総武線沿線歩きの詳細でした。
【総括】
総武線は普段、馴染みが無かったのですが、歩いてみた感想として新宿や渋谷等の華やかさも無ければ、恵比寿や桜木町のようなオシャレ感も無く、地味な印象が強い沿線でした。沿線の中でも錦糸町駅や船橋駅等の大きな駅も上品な街というよりかは庶民的な繁華街のイメージがあります。貶しているわけで無く、肩意地張らずに街ブラできる良い街が多いと思います。特に総武線は粒揃い(そこそこ規模の大きな)の駅が多く、深掘りしていきたい街が多いなと感じました。また、歩いたことで、城東エリアの河川の多さに気がつく等の地理的な発見もあり楽しかったです。一日で歩くには多少厳しい距離ですが、色々な発見と出会える沿線歩きです。興味を持たれた方は歩いてみてはいかがでしょうか。
以上が鉄道沿線歩き第4弾の”総武線編”でした。拙い上に長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとか、ご意見があればコメントいただければと思います。