伊能忠敬になりたい

鉄道沿線歩き旅、ぶらり街歩き、全国の寺社仏閣、城の訪問、御朱印集めの記録します。その記録を通じて全国の良いところを紹介していきたいと思います。 またツイッターもやっていて、主に旅の実況を呟いています。よろしければご覧ください。https://mobile.twitter.com/NaritaiTadataka

【鉄道沿線歩き旅】Case0-6 東急世田谷線編

今回は私がSNSを始める前にやっていた鉄道沿線歩き旅 東急線第6弾の”東急世田谷線編”をお届けしたいと思います。

 

目次

・概要

・レビュー

・詳細

・総括

 

 

【概要】

路線:世田谷線(東急電鉄)

実施日:2019年9月29日

歩行経路:

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歩行距離・時間、消費カロリー:

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世田谷線は文字通り世田谷区内(下高井戸駅と三軒茶屋駅間を接続)を走行する路線です。都内に2つしかない軌道線の1つです。路線距離は5km。1925年に下高井戸線という名称で三軒茶屋駅~世田谷駅間で開業し、その年のうちに世田谷駅~下高井戸駅間が延伸され今の形になりました。世田谷線は近隣に住む住民の通勤通学用路線としてだけでなく東急田園都市線・小田急線・京王線と乗り継ぐことが可能な補助路線的役割も担っています。

 

 

【レビュー】

距離    :☆

起伏    :☆

快適性:☆☆☆☆☆☆☆

利便性:☆☆☆☆☆☆

充実度:☆☆☆☆☆

難易度:☆

10段階評価です。

*あくまで個人の意見です。

 

レビューの評価基準

距離:歩行距離は6.5kmと短く手頃です。☆1です。

 

起伏:殆ど起伏がありません、☆1が妥当です。

 

快適性:路面は全区間で整備されています。一方で、明確に歩道が設けられている区間は半分以下かなと思います。ただ車の往来が多いところは歩道があるのでほとんど気になりません。歩行者も多くないので快適でした。☆7です。

 

利便性:駅前は最低限のお店はそろっていて補給は問題ないですが、駅間は住宅街なので補給性もトイレも不安ですね。☆6かな。

 

充実度:23区内にあって非常にのどかな昭和感あふれる雰囲気を味わえて楽しいです。松陰神社もあるので観光性もあります。ただ、駅同士が似たような雰囲気だったので、メリハリのある旅にはならないかもしれません。☆5に。

 

難易度:距離も程よい短さで起伏もないので初心者に向きコースです。難易度は☆1です。

 

 

【詳細】

2週間前に東急線4路線(田園都市線・こどもの国線・東急多摩川線・池上線)を歩き、身体を休めるために1週空けて次の路線に挑戦することにしました。ちなみに前回記事は↓になります。

 

東急線の残りは3路線ですが、その中でも一度も乗車したことがない世田谷線に興味があったので、その沿線を歩いてみることにしました。スタートは京王線と接続する下高井戸駅からとしました。

 

下高井戸駅

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下高井戸駅駅舎

 

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下高井戸駅

 

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下高井戸駅前

 

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下高井戸駅周辺

 

スタート地点の下高井戸駅です。初下車の駅なので少しぶらりとしてみました。駅近くにはマンションが何棟か建っていて比較的築年数も経っていなさそうに見えるので新しい街かと思いきや、駅前市場をはじめとして道の狭いレトロ感溢れる商店街もあって新旧入り混じった街なのかなと思いました。面白そうな感じがしたので時間を見つけてじっくりと訪れてみたいですね。

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松原駅への道中1

 

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松原駅への道中2

 

線路脇を歩いていますが、長閑で非常に良い感じ。おしゃれのイメージの強い東急線とは空気感が違うように思いますが、他の東急線でも長閑な路線があり、第6弾にもなるとこういう雰囲気の沿線歩きにも慣れてきました。やがて…

 

松原駅

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松原駅

 

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松原駅前

 

松原駅に到着します。非常に質素な駅舎です。駅前もシンプルでバスターミナルやタクシー乗り場は見つかりません。商店も個人商店が多いですね。東急多摩川線の駅に近いものを感じました。先に進みます。

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山下駅への道中1

 

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山下駅への道中2

 

山下駅へと向かいますが、道中ほとんど人はいません。静かな道をただ一人歩いて進んでいきます。やがて…

 

山下駅

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山下駅

 

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山下駅周辺(ユリの木通り)

 

山下駅に着きます。駅舎は松原駅同様シンプルです。駅周辺はユリの木通りと呼ばれる500m程度の遊歩道が住宅地に沿って伸びています。近隣の住民の方はのんびりと散歩出来そうです。この山下駅の駅前商店街は道幅は狭かったのですが、松原駅よりも活気がありそうだと感じました。なぜかなーと思って商店街を歩いていたら、小田急線の豪徳寺駅が急に現れました。なるほど、豪徳寺駅と乗り換えができるから利用客が多くて賑わいがあるのだと理解しました。豪徳寺と山下…駅名に全く関係性がなさそうなので、まさか乗り換えできるとは思いもよらなかったです。豪徳寺駅の高架下を横切り世田谷線と並行して歩いていきます。

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宮の坂駅への道中1

 

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宮の坂駅への道中2(世田谷八幡宮)

 

豪徳寺駅の商店街を抜けると再び線路脇を歩くことができます。線路沿い歩いていると坂道になっていて、坂を下っていきます。その坂の右手には石垣が積まれた一帯があり鳥居が見えたので神社であることがわかりました。世田谷八幡宮というそうです。少しだけ境内に足を踏み入れましたが、木々も豊かで人も少なくリラックスできそうな場所だなと思いました。ちなみに上で紹介した坂が次の駅である宮の坂駅の由来になった坂とのことです。神社から道に戻り坂を下っていくと…

 

宮の坂駅

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宮の坂駅

 

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宮の坂駅前

 

宮の坂駅に到着します。駅前にはかつて世田谷線内を走っていた車両が展示されていました。さらにその隣には世田谷区の区民センターがあって世田谷線の駅近隣の施設の中では立派な部類の建物になっています。駅周辺は先ほど紹介した世田谷八幡宮がありますが、その他の見所はパッと見渡しましたが見つからず住宅街が広がっていました。

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ピザレストラン POCO 宮の坂店

 

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注文したピザ

 

宮の坂駅に着いた時には小腹が空いていたので、休憩がてら駅前のピザ屋"POCO"に入店しました。ピザの名前は忘れてしまいましたが、秋ということでキノコをふんだんに入れたピザを注文しました。手ごろなサイズで食べやすく、リーズナブルでおいしかったです。食事を終え、店を後にします。

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上町駅への道中1

 

ここらは集合住宅よりも一軒家が多いですね。この道を歩いていきます。

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上町駅への道中2

 

住宅街を歩いていくと都道427号にぶつかるので左折します。少し歩くと…

 

上町駅

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上町駅

 

上町駅に着きます。駅舎は相変わらずシンプルですが、特殊な構成になっています。上り線と下り線のホームは対面しておらず、斜め向かいに作られています。私が見てきた駅の中では初めての構成でした。上町駅を訪れたときは下調べをしていなかったので、観光スポットがなさそうな地味な駅という印象でしたが、調べて見ると彦根藩の代官所があった世田谷代官屋敷やボロ市通り等面白い場所があるようです。次の世田谷駅へ向かいました。

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世田谷駅への道中(世田谷通り)

 

世田谷通り沿いを歩いて進みます。今まで歩いてきた道とは違い、車の往来もあれば通行人も多く商店もたくさんあります。↑の写真の交差点で左折し、世田谷線の線路に近づき路地を右折し、進んでいくと…

 

世田谷駅

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世田谷駅

 

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世田谷駅前(区役所通り)

 

世田谷駅に到着します。集合住宅がそこそこ建っていて、世田谷線の今までの駅の中では規模が大きいと感じましたが、有名な区名を冠する駅の割には質素な感じがします。円光院という真言宗の寺院が駅の真横にあるのですが 、お寺の石壁が和風な空気感を出していて街並みを良くしているように感じました。次の駅へ向かいました。

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松陰神社前駅への道中

 

線路沿いには今までになくマンションが建ち並んでいて、世田谷線沿線歩きをしていてやっと都市っぽさを感じることができます。こんな道を歩いていくと…

 

松陰神社前駅

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松陰神社前駅

 

松陰神社前駅に辿り着きました。駅を見て思ったのは駅と住宅の近さ、ものすごい近いなと感じていました。後日、テレビ番組で住宅と駅の距離の短さについて全国ランキングを付けていましたが、世田谷線の駅は複数ランクインしていたのを見てやはりその時感じたことは間違えてなかったなと思いました。これまでの道中で取れ高が少ないと感じた私は少し寄り道をすることにしました。

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松陰神社鳥居

 

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松陰神社御社殿

 

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吉田松陰像1

 

寄り道の先は当然松陰神社です。駅前の商店街を進んでいくと辿り着きます。ここは幕末の偉人吉田松陰とその門下生を祀った神社で、江戸時代の長州藩主の別邸があった当地に建立されました。萩にある松陰神社も幼いころ訪れたことがあるので、これで両方の松陰神社を訪れたことになります。参拝を済ませ、境内をぶらぶらしました。

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松下村塾1(再現)

 

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松下村塾2(再現)

 

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松下村塾3(再現)

 

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吉田松陰像2

 

境内には松下村塾を再現した建物がありました。中には入れませんが、外から見るとそこまで大きくない建物でした。この建物の中から明治維新を成し遂げ、明治時代の政治を主導した偉人達を輩出したと考えると大成するには生まれ育つ環境も大事ですが、何かを成し遂げてみせるという強い意志・バイタリティが重要なんだなと気付かされます。そんな気持ちになりながら、松陰神社を後にして次の駅へ向かいました。

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若林駅への道中1

 

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若林駅への道中2

 

若林駅へは住宅街を抜けて向かいます。遠くに三軒茶屋のランドマークであるキャロットタワーが見えてきてゴールに近づいていることを実感でき、やる気が出して頑張っていたころだったと思います。歩いていくと…

 

若林駅

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若林駅1

 

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 若林駅2

 

若林駅に着きます。駅前は商業ビルはほとんどなく、住民の人は買い物とか行く場合、世田谷線に乗って三軒茶屋駅まで向かうのだろうなと思いました。三軒茶屋駅のすぐそばの駅なのに、閑静な住宅街の中に駅は建っていて世田谷線の穏やかさを体現した駅だと感じました。休まず先に進みます。

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若林駅周辺1(環七通り)

 

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若林駅周辺2(若林踏切交差点・環七通り)

 

若林駅を出てすぐ非常に大きな環七通りとぶつかります。これを横断し、線路沿いを歩いていきます。

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西太子堂駅へ向かう道中(正面の高層ビルはキャロットタワー)

 

線路沿いは相変わらずのどかです。思えば世田谷線の沿線はほとんどこんな様子で歩いていて、とても落ち着いて歩くことのできる路線だなと思いました。但し、この日はこの路線しか歩いておらず疲れていないからそう思えましたが、疲労した状態で歩いていた場合には変わり映えしない雰囲気にモチベーションの維持が大変だと思っていたかもしれません。そんなことを思いながら歩いていると…

 

西太子堂駅

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西太子堂駅

 

西太子堂駅に着きました。駅は完全に住宅街の中に溶け込んでいて、線路沿いを歩かず、地図も見ず、耳栓をした状態でこの駅を見つけろと言われてもわからないだろうなという感じでした。ちなみに駅には誰もおらず、駅前も商店が1つあるのを見ただけで、私が見たところ他のお店は見つけられませんでした。ついに世田谷線のラストウォークです。

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三軒茶屋駅への道中

 

さすがに三軒茶屋駅の近くだけあって歩行者も増えてきました。なんでも西太子堂駅と三軒茶屋駅間は300mしか離れていないみたいなので、両駅間の距離なら歩く人がほとんどなのでしょうね。そして…

 

三軒茶屋駅

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三軒茶屋駅1

 

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三軒茶屋駅2

 

三軒茶屋駅に辿り着きました。ゴールです。三軒茶屋駅は田園都市線沿線歩きでも訪れましたが、あちらは地下の駅だったので大した印象に残りませんでした。一方で、世田谷線の三軒茶屋駅はキャロットタワーに隣接し立派な駅舎だったので驚きました。今までの駅舎とは明らかに異なるデザインでした。ちなみに田園都市線沿線歩きの記事は↓です。

同じ東急線の三軒茶屋駅ですが、田園都市線と世田谷線の乗り換えに少し時間がかかりますね。街の紹介は↑の記事で少し触れているので今回は省略します。ゴールをした後、キャロットタワーに入居しているTSUTAYAに入りぶらぶらした後、帰宅しました。

 

以上、東急世田谷線の詳細でした。

 

【総括】

世田谷線は東急多摩川線と同様に距離は6.5kmと散歩にはちょうど良く起伏もほとんどないので気持ちよく歩くことができます。またレトロな街並みが続くこともあってそういう街並みが好きな人にもお勧めです。今回は沿線を歩き切るという目的に終始しましたが、アド街ック天国では太子堂の特集をしていて有名人が飲食を楽しむ街として紹介されていて興味を持っていたので、ぜひ別の機会に訪れたいと思っています。記事を読んでくださった方で良いお店をご存じの方は教えてください。

 

 

以上が鉄道沿線歩き第0弾第6部の”東急世田谷線編”でした。拙い上に長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。

次回記事は↓です。

まとめ記事は↓です。