開業の2日後に山手線新駅である高輪ゲートウェイ駅とその周辺を訪れたので、そのことを記事にしました。
目次
【街の概要】
訪れた場所:東京都港区港南二丁目
訪れた日:2020年3月16日
高輪ゲートウェイ駅は2020年3月14日に開業した山手線30番目の駅です。西日暮里駅の開業以来49年ぶりの山手線新駅ということで駅舎のデザインを新国立競技場のデザインを手がけた隈研吾氏に依頼し、案内ロボットや無人コンビニ等様々な先進的な技術を取り入れるなどJR東日本の並々ならぬ期待を背負った駅になっています。一方で、この高輪ゲートウェイ駅は駅名を決定する際にひと悶着がありました。JR東日本が新駅の名前を公募した際に、応募数1位「高輪駅」、2位「芝浦駅」、3位「芝浜駅」となっていたのですがそれらを無視し、最終的に選んだのは応募数130位の「高輪ゲートウェイ駅」でした。遥か下位であることに加えて、その名前の異様さ、周囲の駅との釣り合いが取れていないことから反対意見が相次ぎ、ついには駅名撤回の署名活動まで行われましたが、JR東日本が駅名を変えるつもりはないと回答しておりこの問題は解決しておりません。そもそもなぜJR東日本がゲートウェイという言葉を加えたいと考えているのかというと、この地域の江戸時代ごろの歴史に遡ります。この駅の近辺には高輪大木戸という東海道から江戸に入るための玄関口として設けられていた大木戸がありました。そのためこの地は江戸と地方の人々の交流の拠点になったという歴史があることから、大木戸(Gateway)があったこの地を日本と世界を繋ぐ現代の玄関口と見立て、この地域が発展していくことを期待してゲートウェイという名前を駅名に付けることに拘ったということのようです。
【街歩きの詳細】
開業後すぐに高輪ゲートウェイ駅に行きたかったのですが、新型コロナウイルスに備え、2日間は待って人の少ないと思われる平日に行くことにしました(有休消化がてら行きました)。ちなみに私は「高輪ゲートウェイ」という駅名には反対の立場ですので、記事にところどころ敵意が漏れてしまっていますが無視してください。まずは高輪ゲートウェイ駅に行く前に用があったので品川駅へ。
山手線案内看板
品川駅で見た山手線の案内看板では新しくなっていました。やはり他の短い駅名・漢字の駅に対して高輪ゲートウェイ…違和感があります。いつか慣れるのでしょうか…。山手線に乗り隣駅へ向かいます。
高輪ゲートウェイ駅1(使用不可の階段)
到着したので下車します。開業して間もないためかまだ使用できない階段がありました。
高輪ゲートウェイ駅2(看板)
ひらがなにすると…さらにダサい感じがします、特にうぇいの部分。
高輪ゲートウェイ駅3(芝浦方面の眺め)
高輪ゲートウェイ駅は車両停車場の横に建てられている駅なので、停車している車両を見ることができます。手前は寝台列車のサンライズですかね。
高輪ゲートウェイ駅4(ホーム)
ホームには私と同様に写真を撮っておられる方がたくさんいました。
高輪ゲートウェイ駅5(泉岳寺方面の眺め)
駅前はまだまだ開発中で何もありません。ただ工事は進んでいるようで、近いうちには高いビルが建っているんですかね。
高輪ゲートウェイ駅6(ホームのベンチ)
ベンチも特徴的な形状ですね。座り心地確かめれば良かったです。
高輪ゲートウェイ駅7(ホームから見た駅舎内装)
高輪ゲートウェイ駅8(2Fから見た駅舎内装)
人がいないと思って平日に来たのですが、やはり話題のスポットだけあって人は多かったですね。新築なだけあってきれいな駅舎です。
高輪ゲートウェイ駅9(2Fから芝浦方面の眺め1)
高輪ゲートウェイ駅10(2Fから芝浦方面の眺め2)
芝浦方面はすでに高層ビルが立ち並んでいて空き地がないように見え、これから開発していくのは難しいかもしれませんね。
高輪ゲートウェイ駅11(駅舎2Fの様子)
柱とか壁、さきほど見たベンチとかに木材を用いているからか、何となく駅からは暖かさ・丸みを感じる作りになっています(抽象的で申し訳ないです、鋭さ・冷たさは感じないというイメージです)。
高輪ゲートウェイ駅12(案内ロボット)
案内ロボットがいました。女性の「お名前は?」という声かけに対して反応していました。
高輪ゲートウェイ駅13(2Fからホームの眺め)
吹き抜けになっているので開放感があります。
高輪ゲートウェイ駅14(開業前のコンビニ)
無人コンビニで話題になっているコンビニです。まだ開業しておらず、3/23からのようですね。
高輪ゲートウェイ駅15(入口)
入り口です。字体が話題になっている案内板がありました。また、木材の柱が他の駅にはあまり無いので目立ちます。
高輪ゲートウェイ駅前1
開発真っただ中という感じで工事車両、重機が働いてました。道にいる通行人の殆どが新駅の見物客でした。
高輪ゲートウェイ駅前2
なんか見慣れぬテント?みたいのが建っていました。期間限定のイベント展示のようです。
高輪ゲートウェイ駅外観
木目調の壁とガラス張り部分の協調が取れていると思います。駅舎は良いのです、駅名だけが好きになれません。
高輪ゲートウェイ駅開業の記念スタンプ
記念スタンプを押した後、高輪ゲートウェイ駅周辺の観光名所を巡ろうと思い移動しました。
泉岳寺交差点
泉岳寺駅
高輪ゲートウェイ駅を離れてすぐのところに泉岳寺交差点があり、都営地下鉄・京急の泉岳寺駅があります。
第一京浜沿い
第一京浜沿いの街並み
泉岳寺交差点から田町駅の方角に向かって歩き出します。この道は第一京浜です。第一京浜は以前山手線一周編でも歩いていますが、今まで多くの沿線を歩いてみて改めて道幅が広く、車通りの多い大規模な道路だなと思いました(山手線一周編は↓です)。
泉岳寺駅入口
泉岳寺駅案内掲示板
高輪大木戸交差点近くまで歩くと先ほどとは異なる泉岳寺駅の入口が見えてきます。駅入口の案内板を見ると、この辺りはお寺が意外と多いのかなと感じました。
高輪大木戸交差点
東海道から江戸への入り口として設けられた大木戸に因んだ交差点です。ゲートウェイの由来にもなっていることはすでに紹介しましたね。高輪大木戸交差点を左折していきます。
高輪大木戸交差点周辺
左折すると坂道になります。第一京浜と異なり道は狭いです。この坂道を上っていきます。
伊皿子坂
この坂を上りきると、伊皿子坂にぶつかります。どちらに行くか悩みましたが、左折し坂を下っていきます。坂を下っていくと丁字路になるので右折します。すると…
泉岳寺中門1
泉岳寺中門2
泉岳寺に着きます。赤穂浪士のお墓があるところで有名ですよね。説明については境内にある説明看板を写真に撮っているので省略していきます。
泉岳寺参道
泉岳寺山門
泉岳寺案内図
大石内蔵助像
泉岳寺の案内
泉岳寺の境内
泉岳寺の縁起
泉岳寺本堂
平日だからかコロナウイルスの影響なのか境内にいる人は少ないように感じました。
鐘楼
赤穂義士墓地入り口
いつもはたくさんいると感じる外国の観光客も、この日は墓地のところで初めて見かけました。やはり相当旅行客は減っているようですね。
泉岳寺周辺の街並み1
泉岳寺周辺の街並み2
泉岳寺から街並みの眺めると近隣の住宅と非常に近いということがわかります。古くから街に根付いたお寺なのでしょうね。境内を一通り見終えた後、泉岳寺を後にします。泉岳寺とそのすぐ横にある高輪中・高校との間にある細い道を歩いていきました。
泉岳寺付近の細道1
泉岳寺周辺の細道2
非常に細い道ですね。車は絶対入らないと思うので、この辺りに住んでいる人は車を持っていないのでしょうかね。
クラッシィハウス高輪
細い道を抜けると二本榎通りにぶつかります。その通り沿いに非常に高価そうなマンションがありました。クラッシィハウス高輪というみたいです。調べたけど内装が良さそう。家賃を見てみましたが、私の生活水準とは格が違います。一瞬で破産してしまいそうです。半年でいいから住んでみたいという憧れはあります。この辺りは高輪皇族邸も近くにあり、非常に閑静で住む立地としては最高だと思いました。
住宅街から見えるNBFプラチナタワー
閑静な住宅街を歩いているとガラス張りの高層ビルがあります。NBFプラチナタワーというようです。地名の白金(しろがね)とプラチナの白金(はっきん)をかけているようですね。
旧細川邸のシイ
旧細川邸のシイの説明
熊本藩邸にあったシイの木がありました。非常に立派でした。
港区高輪地区総合支所
シイの木の近くに図書館や役所の出張所のようなものが入居した建物がありました。建物には2個(もっとあるかもしれません)あって、片方の入口は地上5Fにあるのに対し、もう他方は1Fに出口があるという急斜面(というか崖)に沿って作られた建物でした。1Fの出口を出ると大きな通りに出ます。
桜田通り1
桜田通り2
桜田通り3
桜田通りです。見晴らしが良く、道幅も広かったので気持ちよく歩くことができました。通り沿いはところどころ高層のビルが建っています。歩いているとお寺があるのが見えてきます。
覚林寺1(山門)
覚林寺2(説明板)
覚林寺3(清正公堂)
日蓮宗の寺院覚林寺です。加藤清正の位牌、像が祀られており清正公堂とも呼ばれています。勝負事の祈願のお寺として信仰されているようです。
清正公前交差点に隣するマンション
目黒通りの街並み1
良い立地のところに高級そうなマンションがゴロゴロあります。この日はやたらの風が強かったです。
目黒通りの街並み2(シェラトン都ホテル東京)
有名なシェラトンホテルも目黒通り沿いにありました。
目黒通り3(日吉坂)
目黒通り4
高層住宅が立ち並んでいますが、坂道が結構急です。こういうところでは自転車で買い物に行くと辛そう…そもそもこの辺りに住んでいる人は自転車ではなく車で移動しそうですね。坂道を上りきると日吉坂上の交差点に着きますので左折します。
桑原坂の眺め・八芳園入り口
日吉坂上交差点を左折するとすぐ下り坂になります。桑原坂というそうです。通り沿いには八芳園なる施設があります。「庭園なのかな」と思い入ろうかと思いましたが、調べてみるとどうやら結構式場とのこと。非常にラフな格好で来てしまったので、探検は断念し桑原坂をさらに下っていきます。
白金小学校付近の街並み
坂を下るとこんな感じの景色になります。直進していきます。すると…
明治学院大学1(入り口)
明治学院大学2(外からの眺め)
明治学院大学3(桜田通り沿いの校舎1)
明治学院大学4(桜田通り沿いの校舎2)
明治学院大学5(外の歩道橋からの様子1)
明治学院大学6(外の歩道橋からの様子2)
明治学院大学が目の前に現れます。中には入らず外から眺めてみましたが、校舎は赤レンガを多く用いていて大変おしゃれです。ミッションスクールの大学なので、校舎の様式が欧風な気がします。大学の立地も大変良いところにあって羨ましいです(学生にとって遊ぶところは少ないようにも感じますが…私はこういう街並みに通いに行けるのは憧れてしまいます)。外から何枚か写真を撮り、明治学院大学を離れました。
高輪消防署二本榎出張所
高輪ゲートウェイ駅の方に戻ろうとすると面白い形をした建物がありました。高輪消防署二本榎出張所という消防署の建物ですが、東京都選定歴史的建造物にも選ばれている歴史的価値のある建物のようです。さらに歩いていくと…
高野山東京別院鐘楼堂
高野山東京別院
歩いていると立派な寺院が見えてきます。高野山東京別院です。境内にはまったりとした時間が流れていました。余談ですが、この寺院の地下には地下7階建ての東京電力の高輪変電所があるみたいです。境内に変電所ってイメージが湧かないので意外でした。
桂坂1
桂坂2
桂坂3
高輪駅に向かうにつれ下り坂になっていきます。桂坂というそうです。由来は蔦葛がたくさん生えていたからだそうです。さらに下っていくと…
高輪二丁目交差点
高輪二丁目交差点にぶつかります。駅前に高層のビルがまだ建っていないため、ここからでも駅舎を見ることができます。
高輪ゲートウェイ駅16(外からの眺め)
高輪ゲートウェイ駅17(改札前)
1時間半~2時間くらいの散歩を終えて高輪ゲートウェイ駅に戻ってまいりました。先ほどよりも人が増えているように思えます。
高輪ゲートウェイ駅18(改札)
SUICAをかざす位置が変わったところにある改札があったので撮影しました。せっかくなので、この改札を使用して駅構内に入り、高輪ゲートウェイ駅を後にしました。
以上、ぶらり街歩き特別編"高輪ゲートウェイ駅とその周辺編"の詳細でした。
山手線新駅ということで鉄道沿線歩き山手線一周編の記事のリンクを貼っておきます。
【総括】
今回は流行りものに流されて高輪ゲートウェイ駅を紹介しました。そしてそれだけじゃつまらないかなと思い、その周辺についても歩き回って探検しました。高輪ゲートウェイ駅とその駅近辺ついてはまだまだ発展途上で今後が期待されます。一方で、少し離れると昔ながらの閑静な街並みが広がっています。住宅も職場もこの辺りにないし、沿線歩きしかしない自分にとって、泉岳寺のあたりをぶらぶらできたのは高輪ゲートウェイ駅が開業したおかげです。今回のことで馴染みの薄かった街について少しは理解を深めることができ大変有意義だったと思います。あとは駅名さえ変わってくれれば文句はありません笑
以上がぶらり街歩き特別編"高輪ゲートウェイ駅とその周辺編"でした。拙い文になってしまいましたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。