鉄道沿線歩き旅の第3弾”日暮里・舎人ライナー編”をお届けしたいと思います。
目次
【概要】
路線:日暮里・舎人ライナー(東京都交通局)
実施日:2019年11月30日
歩行経路:
歩行距離・時間、消費カロリー:
東京都交通局が開業した路線。当路線沿線地域はもともと鉄道空白地帯で、当路線が開業するまで、沿線地域住民は自家用車やバスによる移動を余儀なくされていた。しかし、通勤通学だけでなく、物流面でも重要な地域だったのでトラックの往来も多く、渋滞が頻発していたとのこと。そうした渋滞解消要望の後押しもあり、日暮里・舎人ライナーは開業した。路線距離は9.7km。開業は2008年。開業以来、鉄道利用の需要は高まり続けて、混雑率は首都圏でもトップクラスになっているとのこと。しかし、これは朝のラッシュ時に限っての事のようで、他の時間帯では混雑率は少なく、収益を上げるのに苦労しているとのこと。(東洋経済オンラインの日暮里・舎人ライナーに関する記事を参照した)
【レビュー】
距離 :☆
起伏 :☆
快適性:☆☆☆☆☆☆
利便性:☆☆☆☆☆☆☆☆
充実度:☆☆☆
難易度:☆
10段階評価です。
*あくまで個人の意見です。
レビューの評価基準
距離:歩行距離は10km程度。軽い散歩の気持ちで歩けます。☆1です。
起伏:殆ど平地で楽々でした。唯一扇大橋・尾久橋を渡る時に多少アップダウンがあった程度。しかし、それも急勾配ではないので☆1に。
快適性:路面は舗装され、常に歩道が整備されていました。人も少なく歩きやすいです。一方で、尾久橋通り沿いは車の往来が多く、空気は良くなかったです。そこが減点で☆6に。
利便性:沿線にはそこそこコンビニがあるので、補給やトイレの心配は少ないと思います。☆8かな。
充実度:沿線を一直線でずっと進むと代わり映えしない景色が続いて苦痛です。見所になるであろう西新井大師も遠く、積極的に寄り道をしないと見所に乏しい気がします。扇大橋の景色は良かったですが…。よって☆3に。
難易度:距離も短く、起伏もない。初心者に向いたコースです。但し、沿線歩きの楽しさを見出すのは難しいかも…。ともかく難易度は☆1です。
【詳細】
日暮里・舎人ライナーは山手線一周編で日暮里駅に立ち寄った時に、まったく未知の路線で興味を持ったのが、沿線歩きのキッカケになりました。距離も短かったので、午前中に皇居の大嘗宮を拝観した後に歩くことにしました。
改札の様子
駅前ロータリー
念願の日暮里・舎人ライナーに乗って終点の見沼代親水公園駅に向かいます。途中車窓を見ると、高架よりも低い建物が多かったため、遠くまで見渡すことができ、中々に良い景色でした。駅に着くと小規模なロータリーがありましたが、活気がある印象はなかったです。
ちなみに駅名の由来となった親水公園には行きませんでした。
尾久橋通りと高架
大きな通り(尾久橋通り)の頭上にずっと線路が敷かれています。この通りに沿って舎人駅へ向かいます。
舎人駅周辺の交差点
道なりに進むと舎人駅に着きます。
ロータリーは無く、大きな交差点があるものの、商業ビルは見当たらず、住宅街となっています。見るべきところが分からなかったので、寄り道せず高架下を進みました。
高架沿いの公園
やがて整備された緑地沿いを歩く道が現れます。これが見えると次の駅はすぐそこです。
舎人公園駅前の交差点
駅名に相応しく公園の中にある駅です。中には立ち入りませんでしたが、外から様子を見ると、休日の午後にしては利用客がそこまで多くないように思いますが、園内にいるのでしょうか。ライナーに乗っている時は立派に見えたので、行ったことない人は是非行ってみてください。
尾久橋通りの様子
谷在家駅へ向かう途中、はるか遠くにスカイツリーが見えました。
谷在家駅の周辺
道沿いを歩くと谷在家駅に着きます。特徴的な名前ですよね。名前の由来はいくつかあるみたいです。wikiによると、昔流れていた谷田川の「谷」の字と開拓期に植民した人々が家を構えたことによる「在家」を組み合わせたものという説があるみたいです。他の説もあるので気になる方はwikiを見てください。沿線はずっと住宅地が続きます。
西新井大師西駅前のスーパー
西新井大師西駅に着きます。駅前にはスーパーや団地があり、これまた住宅街でした。これまでの道中で撮れ高が少ないように感じ、西新井大師前駅だから西新井大師に近いだろうし行こうと思って調べたら遠いではありませんか!騙されたと思って駅名をよく見たら西新井大師「西」でした。勝手に「前」だと思ってたので…思い込みは良くないなと思いました。西新井大師へ行くことを諦め、先に進みます。
江北駅前のスーパー
江北駅にはこの路線の駅には珍しく駅前ロータリーがあり、大型のスーパーもあるので規模の大きな駅なのでしょうか。ご飯屋もあるみたいで、ベッドタウンとしての機能が整っているように思いました。高野駅に進みます。
高野駅前
相変わらず尾久橋通り沿いに線路が敷かれており、高野駅に着きます。駅前には少し開けた広場があり、そこそこの背丈のビルもありますが、とにかく人を見ません。休日のお昼がこの様子でラッシュで混む姿が想像できないです…。通勤では駅を使うけど、プライベートでは自家用車なんでしょうか?先に進みます。
扇大橋駅前の交差点
荒川のすぐ北にある駅です。相変わらず車の往来が多く、少し空気が悪いです。この駅の近くには、足立姫伝説に所縁のある木余り寺、性翁寺があります。この旅をしなければ足立姫伝説を絶対知らなかったと思います。興味がある方は調べてみてください。先に進みます。
扇大橋から西側を望む1
扇大橋から東南側を望む(奥にスカイツリー)
扇大橋から西側を望む2
扇大橋を渡っていると、右手(西側)には河川敷が広がっており、高い建物もないので遠くまで見渡せます。左手(東側)にはスカイツリーが遠くに見えます。また車・歩行者用の橋と電車用の橋がすぐそばにあるのは珍しいなあと感じました(私の感覚では鉄道が通る橋は歩行者が通れず、遠回りさせられることが多い)。なんとなくディズニーシーの園内の電車って歩行者通行用の橋に高架があって似た景色のように思いました。共感はされないかもしれないです。扇大橋を渡ると足立小台駅に近づきます。
足立小台駅は荒川と隅田川にサンドイッチされた陸地にある駅で、駅前も商業施設はケーズデンキがあるくらいで、あとは住宅や企業の敷地(工場?)が主のようです。川に挟まれた地なので土地が少ないため住宅地が他の駅と比べ少ない上に、川の対岸にも駅があることから、橋を渡って利用する客も少ないと思われます。そんな理由からかこの駅の乗降客数は路線内で最下位のようです。
尾久橋からの眺め
ケーズデンキ以外にHome'sもありました。隅田川は荒川より河川敷が狭く見えます。この橋を渡り切ると荒川区に入ります。
橋を渡るとすぐ、路面を走る都電荒川線の線路が見えてきます。路面電車の駅って見るとなんとなく穏やかな気持ちになって落ち着きます。この駅の周囲にも大型の商業ビルはありませんでした。
さらに高架沿いを進みます。
高架沿いの景色1
高架沿いの景色2
高架沿いの景色3
あまり変わらない景色が続きます。やはり沿線は住宅が多いですね。車の交通量も多いです。陽も傾いてきました。
赤土小学校前駅に到着します。駅名が固有名詞を指しているのが珍しく思いましたが、その駅名を掲げるだけあって本当に小学校の真ん前に駅がありました。駅の階段を降りて10秒くらいで校門に入れます。詳しくはwikiの写真を見てください。笑えてしまうぐらい近いです。先に行きます。
西日暮里駅への道中1
西日暮里駅への道中2
この西日暮里駅〜赤土小学校前駅の区間が日暮里・舎人ライナーが最も混雑する区間のようです。さらに歩いて行くと…
西日暮里駅に着きます。やはり今までの駅と比べ、駅前に賑わいがあります。さすがに複数路線が乗り入れているだけあります。ただ他の路線に乗り換えるのには少し歩くみたいです。山手線一周編で西日暮里駅は歩いたのですが、今回歩いた場所は前回と少し離れていたので見覚えがない場所でした。そしてこの旅の最終目的地に向かいます。
日暮里駅への道のり
やはり高架沿いも今までの道中と違って賑わいがあるような気がします。なんとか日暮れ前に目的地に到着できそうです。
日暮里駅
日暮里駅
日暮里・舎人ライナー駅一覧
日暮里駅に辿り着きました。ゴールです。見覚えのある景色です。時間もあったので駅と接続する商業ビルに入ってブラブラしました。また、少し寄り道をしてJRの駅の方に行くと良い景色が…
JR日暮里駅近辺の陸橋からの景色
日暮里駅は山手線や京浜東北線等の複数路線が通るため線路の本数が非常に多く、電車の往来が多い場所のようです。夕暮れ時で、達成感もあったためか綺麗な景色に感じられました。過去2回はいずれも日没後にゴールだったので、今回日没前に到着出来たのが新鮮でした。
以上、日暮里・舎人ライナーの詳細でした。
【総括】
日暮里・舎人ライナーの全域で起伏はほとんどないため歩きやすく、普段歩かない人でも余裕で歩き切ることができると思います。各駅前の様子は一部の駅を除き、住宅街の中にあり、駅周りに商業ビルが少ないので、他所の人が日暮里・舎人ライナーに乗ってランチやショッピングで訪れに来ることが想像し難く、そこが原因で昼間の時間帯の利用客が伸び悩んでいるのではと思いました。
この沿線に住まわれている方は、お手軽で負荷も高すぎない日暮里・舎人ライナー沿線ウォーキング、オススメです。
以上が鉄道沿線歩き第3弾の”日暮里・舎人ライナー編”でした。拙い上に長文になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご覧いただきありがとうございました。書いた内容が間違っているとかあればコメントでご指摘いただければと思います。